スーパーロボット大戦X-Ω/魔装イベ1/感想(後) - 1/5

後半戦です。前半戦をお読みでない方はそちらからご覧になると、私のレビューのノリに慣れるという意味で、精神衛生上いいかも知れません。今回もそこそこ毒を吐いていますので、ご注意ください。

シナリオ6

――いくつになっても男は好きですよね、腕相撲。というか筋肉・筋力自慢が好き。そんなシナリオです。マサキよりヤンロンの方が強いのはさておき、それを圧倒するリューネ。流石片方5キロのリストウエイトを付けているだけあります。しかし、ビアン博士の子育て論なんて絶対に聞きたくないものですね!本当に男親ってやつは!そんなほのぼのした出だしの回ですが、ここでシュテドニアスがラングランに宣戦布告をかましてきます。

リューネ

リューネはマサキじゃなくて、もっとこう、線の細い男を選ぶといいと思うんですよねえ。ほら、れ鍋に綴じ蓋って言葉があるじゃないですか。凹凸って文字もありますし。「ないものを補い合える関係の方がいいんじゃないかなあ」と、こういった小さなエピソードを見るにつけ思うのです。

シュウマサ脳云々を別にしてですよ、リューネとマサキって似た者同士じゃないですか。しかもどちらかというとリューネの方が激情家。マサキは「女だから」で一歩引いてくれるところがある男ですが、その分、キレたら徹底して冷淡になるタイプだと思うんですよね。なので、同じ方向を向いている間は気の合う仲間として最高の関係を築けるものの、ちょっとでもボタンをかけ違えてしまうと、どうにもならないくらいに破綻する関係に見えるんですよ。

凄く危なっかしい二人組だと思いません?

しかもリューネにとって一番身近な男であったビアン博士は、娘をロボットのパイロットにしたいが為に、片方5キロのリストウエイトを付けさせるようなぶっ壊れた父ちゃんだった訳じゃないですか。なので、親子関係をやり直せるぐらい懐の深い男の方がリューネの精神的な成長という意味でもいいのではないかと思うのですよ。そういった意味で、マサキはリューネには足りない男だと感じてしまうんですよね。

セニア

私が書くと「セニア様」になってしまうセニア。どの攻略本だったか設定資料集だったか忘れましたが、「魔力がないことにコンプレックスを抱いていて云々」という記述がありましたよね。それが頭にあるが故に、ゲーム内でメカフェチの面ばかりが強調されて、その点があまり描かれていないのが、私は不満でして……その不満が爆発した結果が我が家のセニア様だったりします。

コンプレックスを克服して、自分の居場所を確りと得るセニアが私は見たいんですよ!

どんなときでも飄々とした態度を崩さないのは流石のロイヤル育ち。モニカの幸せの為ならと、シュウにモニカを託してみせる思い切りの良さといい、実際、精神的に逞しい女性だと感じるのですけど、気の所為ですかね。